【フリースタイルダンジョン】いまいち分からない人向けにフリースタイルラップの魅力と用語を解説

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Freestyle Dungeon

テレ朝深夜に放送されている全国のHIPHOP好きの注目を集めている番組

それが【フリースタイルダンジョン】

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ラップというものを聴かない、知らない人には全く興味もなく「日本語ラップ(笑)」となってしまうかもしれないが、今現在の日本語ラップフリースタイルのレベルはめちゃくちゃ上がっている。

通常ラップの歌詞(リリック)はビートに合わせて事前に用意してラップする。しかしフリースタイルの場合はその場の即興で全てのラップを生み出しているのだ。(もちろん多少の使い回しはあるが)

今回は日本語ラップを知らない人向けにラップ用語やフリースタイルの魅力を存分に好き放題書いてやろうと思う。

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フリースタイルダンジョンとは?

フリースタイルダンジョンの番組構成は、挑戦者が番組側が用意したフリースタイルの達人”通称モンスター”と1対1の即興ラップ勝負で対決してゆき、ラスボスである般若を倒せば賞金100万円という内容になっている。

モンスターに選ばれているラッパー達はフリースタイルの世界では言わば”知らない人は居ない”といった面々である。

勝敗は審査員のジャッジによって判定されているが、この審査員もほとんどがHIPHOP関係者だったりフリースタイルをやっている人間だったりする。

番組でよく出てくる【韻(いん)】って何?韻を踏むとは

韻とはラップをする上での1つのルールのようなもので、日本では押韻というものが基本的に重視されている。

押韻と言われても全く分からないと思うので、もっと噛み砕こう。

日本語には【あ、い、う、え、お】という5つの母音が存在する。

ラップで【韻を踏む】というのは”この母音を合わせた言葉を使ってラップ”する事を言っているのだ。

オヤジギャグみたいなものではあるが、韻の深さをその比ではない。

せっかくなので実際のフリースタイルダンジョンから読み取ってみよう。

https://youtu.be/G8OsWaEZ3xY

モンスターの1人R指定のラップに注目して欲しい。

1戦目解説 R指定のフリースタイル

「四連覇に高まってるぜ でもそのロン毛は絡まってるぜ 空回ってるスキルは要らねえ 正解、不正解そんなもんは知らねえ

この赤字とピンクで表示している部分がいわゆる韻を踏んでいる部分である。

高まってるぜという言葉の母音は 【あああっえうえ】

それに掛けて 絡まってるぜ 空回ってる といった韻を絡めている

また、「要らねえ」であれば母音は【いあええ】

同じように母音を合わせて【知らねえ】で韻を”踏んでいる”のである。

続けて

「こいつを倒せば前人未到 よく頑張った感動した前自民党総裁まるで小泉 こいつぶっ壊し出すぜ懲りずに トップに

この部分でも同じように母音を合わせているのが分かるであろう。

これらを即興で考えながら相手の揚げ足を取ったり、説得力のあるラップが出来たほうが勝ち

っというのがフリースタイルバトルの基本である。

ラップ用語 ディス ライム フロウ

●ディス

最近では「ディスってんの?」と使われているので知っている人も多いだろうとは思うが

ディスとはdisrespectという意味で、ようは相手をけなしているのである。ラップバトルは基本的に即興でディスり合うのだ。

これはHIPHOPというカルチャーにラップが出来た頃に黒人同士での争いに銃を使わないでダンスやラップで勝負をつけようぜといった言わば源流に倣っている。

●ライム

ライムとは歌詞、とか韻を踏むことを言う。本家アメリカでは韻を踏むとは言わない。ライムするというのが普通の言い方である。韻を踏む、押韻を使って歌詞を作る、といった試みを日本でHIPHOPというとして確立したのが、フリースタイルダンジョンのオーガナイザーでもあるジブさんや、当時の人気ラッパー達などであった。特に、ジブラ、K DUB SHINE、DJ オアシスの3人グループであったキングギドラは有名である。(念の為に言っておくと同じくらい有名なラッパーも居る)

●フロウ

フロウとはラップにおける抑揚のようなものである。モンスターの1人漢のようにあまり抑揚を付けないスタイルであったり、R指定のように色々なパターンを入れてみたりといわばラッパーとしての個性がフロウとして現れるのだ。

●パンチライン

パンチラインとは言葉通り、パンチの効いたライン(歌詞)の事を指す。ドラクエっぽく言えば痛恨の一撃である。

オマケ

●サイファー

管理人がラップにドハマリしていた頃には本当に希少な集まりではあったが、最近は増えているサイファー。サイファーとは路上で輪を作ってフリースタイルを練習する場所のようなものである。最近は路上に限らずサイファー自体を主催しているラッパーも多い。

そもそもフリースタイルとは?

フリースタイル、つまり即興ラップはアメリカで金もコネもないラッパー達が自分のスキル(ラップの技術)を認めてもらう手段の1つとしてバトルなどを通じて名前を売る機会の1つとして発展してきた。

その最たる例が日本語ラップは深く知らなくても知っているであろう白人ラッパーのエミネムである

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白人ながら、黒人の超大物ラッパーであるドクター・ドレーに見初められてデビューし、文字通り世界一と言える成功を収めたラッパーである。

エミネムもまた元々はフリースタイルなどの大会でラップのスキルを磨いてきたのだ。

エミネムが売れた頃には日本ではまだまだ「フリースタイルで名前を売っていく」という事自体が今よりは少なかったが、最近ではブームも相まって顕著に増えている。

日本での分かりやすい例で言えばKREVAなどが有名、彼も元々はフリースタイルバトル出身である。

魅力

とまあ色々と書いてみたが、フリースタイルの魅力は色々とある。

どんどんと上手くなっていく若手ラッパーを見ているだけでも面白いし、何よりも即興で作られるラップには熱いものが篭っている。

ラッパーを見てHEYHEY、ヨーヨーなどと言っているだけだと思っている人が居ればそれは大いなる誤解である。(そういう奴も多いけどな)

アホには出来ないのがフリースタイルラッパーというラップスタイルなのだ。